介護業界への転職を考えている人へ

Uターン転職を機に介護の仕事への転職を考えている人は、仕事内容が大変なのか気になるところだろう。「体力的に続けられるのかな?」「認知症の人とはどう接したらいいのかな?」と思っている人も少なからずいるのではないだろうか。大変な仕事内容であることは事実だが、楽しく働いている人も多いのが介護業界だ。転職を考えるには、介護の仕事について大変なこととはなにか、どういうやりがいがあるのかを知ることが重要である。

まず介護職の大変なところだが、自分の体を使って利用者を起こしたり、座らせたりする身体介助を行うので、肉体労働に耐える力が必要とされる。人の体を持ち上げることから、腰を痛めるイメージを持たれがちだが、適切な介助の方法をしっかりと学べば、自分が傷つくことなく安全に身体介助することも不可能ではない。また、体力だけでなく、どんな状況であっても利用者に笑顔で接する精神力も求められる。認知症を発症している人も多いので、コミュニケーションをとるのが困難な場合もあるだろう。しかし、経験を積めば次第にうまくできるようになるものだ。

介護は利用者の入浴や食事の世話、排泄のお手伝いをすることと思われることも多いが、決してそれだけではない。利用者の余生に寄り添い、利用者が自分らしく人生を終えられるようにサポートする。人生の終盤を楽しく過ごしていただくための「心の杖」となれるのが介護職だ。利用者がとびきりの笑顔を見せてくれたとき、とても大きなやりがいを感じられるだろう。